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TOP > 蘭堂先輩のネットワーク用語解説

 おほん。全国4万人の蘭堂ファンなうら若きレディの皆さん、本誌連載「ネットワークアドミンの一日」シリーズで活躍中のステキ管理者・蘭堂だ。

綱本くん 蘭堂せんぱ〜い

なんて呼ぶヤツもいるが、それはさておき、ここでは、ネットワークやコンピューティングに関する用語について、とてもわかりやすく解説していこうと思う。

第7回 LANとLANを無線でつなぐ「WDS(Wireless Distribution System)」

蘭堂先輩 今日は「WDS(Wireless Distribution System)」について解説してさしあげよう。

綱本くん 「さしあげよう」って! 急にえらそうですね!?

蘭堂先輩 何だよ。教えてほしくないのか? 綱本。

綱本くん あ、いや、ぜ、ぜひ教えてください。師匠!

蘭堂先輩 よし、WDSというのは、簡単に言えば「LANとLANを無線でつなぐ」システムのことだ。

綱本くん ・・・それって無線LANじゃないんですか?

蘭堂先輩 バカモノ! クライアントとアクセスポイントをつなぎ、LANを構成するのが無線LANだろう。WDSは、アクセスポイントどうしをつなぐモードのことなんだ。

綱本くん アクセスポイントどうしをつなぐ?

蘭堂先輩 そのとおり。2つのLANが物理的に離れた位置関係にあるとしよう。しかも、有線でつなぐことはむずかしい。そこで、それぞれ1台づつアクセスポイントを設置してWDSモードに設定する。すると、このアクセスポイントが中継機の役割を果たし、LANどうしを接続できるという寸法だ。

WDS
無線LANアクセスポイントでWDS機能を用いると、離れたところにある複数のLANを無線で接続できる

綱本くん あ、わかりました! 有線LANのブリッジというヤツですね! それを無線で行うというわけですか。

蘭堂先輩 そのとおりだ。例えば、道路をはさんだビルどうしや広い工場内の建物どうしなどを有線LANで接続するのはむずかしい。そんなときに、ビル間通信ユニットなどと呼ばれる無線装置を使うんだ。通信の規格はIEEE 802.11に準拠しているから、使い方も簡単というわけさ。

綱本くん なるほど〜。

綱本くん 今度ボクが関わるネットワーク構築で、ビルの1階と2階をつなぐ必要があるんですが、契約上LANケーブルを通すことができないそうなんですよね。そんな便利な機能があるんじゃ、ボクが考えた通信方法は使えそうもないな。

蘭堂先輩 どんな方法を考えたんだ?

綱本くん 手旗信号。

蘭堂先輩 は?

綱本くん 最小構成で、旗を4本導入するだけなんですよ? すごく安いじゃないですか!

蘭堂先輩 手旗信号でどうやってTCP/IPをやり取りする気だ! バカ!!

第25回 ワイヤレスメッシュネットワーク「IEEE 802.11s」
第24回 新しくそして重要な資格「情報処理技術者テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」
第23回 XMLベースのネットワーク機器管理仕様「NETCONF」
第22回 印刷物から盗聴・成り済まし・情報漏えい!?「印刷セキュリティ」
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第18回 いったい何を守っているの?「情報セキュリティ管理の目的」
第17回 WANを介したファイルアクセスを高速化「WAFS」
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第11回 世界に認められるセキュリティプロフェッショナル資格「CISSP」
第10回 運用管理改善とセキュリティ対策に「シンクライアント」
第9回 あなたのモノは安全?「パスワードの強度」
第8回 周波数帯が変更された「国際標準IEEE 802.11a」
第7回 LANとLANを無線でつなぐ「WDS(Wireless Distribution System)」
第6回 ネットワークを守るための方針「セキュリティポリシー」
第5回 インターネットの根幹を支える「コアルータ」
第4回 リモートアクセスの安全性を向上「検疫ネットワーク」
第3回 安全な通信経路を確保「暗号化プロトコル」
第2回 可逆の論理演算「排他的論理和」
第1回 コンピュータの計算方式「論理演算」

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