土井さんら「エンデバー」乗員、打ち上げ基地に到着

ケネディ宇宙センターに到着した土井さん（左から２人目）ら（米フロリダ州で）＝清水健司撮影

　【ケネディ宇宙センター（米フロリダ州）＝安田幸一】１１日に米スペースシャトル「エンデバー」に搭乗する宇宙飛行士の土井隆雄さん（５３）ら乗組員７人が８日午前１時３０分（日本時間８日午後３時３０分）ごろ、訓練していた米テキサス州の米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）ジョンソン宇宙センターから、打ち上げ場のケネディ宇宙センターに到着した。

　天候悪化のため、予定より４時間半遅れで訓練用の中型ジェット機が到着。ドミニク・ゴーリ船長を先頭に、土井さんは６番目に青いユニホーム姿で滑走路に降り立った。

　激しい雨が降りしきる中、ゴーリ船長は「私たちは、これからとても挑戦的な飛行計画に臨む。搭乗員たちは偉大な使命を担うことになるだろう」と緊張した表情で語った。土井さんは言葉を述べなかったが、報道陣に右手を大きく振って笑顔を見せた。

　土井さんは１９９７年に続き２回目のシャトル搭乗。今回は、日本初の有人宇宙施設「きぼう」の船内保管室を、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に取り付ける。きぼうは３回に分けてＩＳＳに運ばれ、土井さんが搭乗するのは「きぼう第１便」となる。

　ＮＡＳＡは、同日午前３時、打ち上げに向けたカウントダウンを始めた。