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人類の起源研究「リーキー賞」に西田モンキーセンター所長

 愛知県犬山市の日本モンキーセンターの西田利貞所長(67)(京大名誉教授)が、人類の起源に関する研究で功績のあった人に贈られる国際賞「リーキー賞」を受賞することが決まった。日本人の受賞は初めて。

 西田所長は1965年からアフリカ・タンザニアで野生チンパンジーの調査を続け、順位の低いオスが手を組んで上位のオスを追い落としたりするチンパンジーの複雑な社会構造を解明した。西田所長は「長年にわたる日本の霊長類学の成果が評価されてうれしい。若い研究者の励みになれば」と話している。

 リーキー賞はアフリカ古人類学の草分けであるルイス・リーキー博士を記念して91年に創設され、これまでにアウストラロピテクスの研究で世界的に有名なフィリップ・トバイアス博士(南アフリカ)らが受賞している。

 今回は、チンパンジーの道具使用を発見した英国のジェーン・グドール博士と同時受賞で、今年11月、米国サンフランシスコで授賞式がある。

 また、西田所長は、国際霊長類学会の生涯功労賞も受賞する。授賞式は今年8月、英国エディンバラで行われる。

2008年3月2日20時34分  読売新聞)
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