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新種トカゲの化石発見、植物食では世界最古…石川・白山

 石川県教育委員会などは13日、同県白山市の白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層「桑島化石壁」から、新種のトカゲ類の化石が見つかったと発表した。

 歯の形から植物を食べていたとみられ、植物食のトカゲではこれまで最古とされた北米の白亜紀中ごろ(約9960万年前)の地層で見つかった化石を約3000万年さかのぼり、世界最古になるという。

 発見されたのは、上あごの骨(長さ6・5ミリ)や歯(同2ミリ、幅0・4ミリ)など計11点。同じ個体のものではないが、全長は25〜30センチと推定される。

 トカゲなど爬虫(はちゅう)類は、元々肉食が多く、歯の先はとがっているのが一般的だが、見つかった化石の歯は、縁にギザギザがあり、葉などを食べる現在のイグアナに似ている。白亜紀前期は被子植物が出現し始めた時期で、植物食のトカゲの存在は、当時、この地域で被子植物が繁殖していた可能性を示すという。

 14日発行の英国古生物学会誌に論文が掲載される。

2008年3月13日22時05分  読売新聞)
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