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「機動戦士ガンダムUC」ストーリーダイジェスト 第1巻「ユニコーンの日(上)」
2008年4月24日(木)
福井晴敏が渾身の筆で紡ぎ出す新たなる宇宙世紀のガンダム!
月刊ガンダムエース(角川書店)に好評連載中の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」単行本第4巻発売に備えて、第1巻~第3巻までのストーリーをダイジェストで掲載!

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)
第1巻「ユニコーンの日(上)」
福井晴敏 著

キャラクターデザイン・挿絵 安彦良和
メカニックデザイン カトキハジメ
原案 矢立肇・富野由悠季

定価 672円(税込)
B6判
角川書店刊


■第1巻「ユニコーンの日(上)」

Good bye A.D., Hello U.C.!
「西暦」から「宇宙世紀」へ。
  地球軌道上に浮かぶ地球連邦政府の首相官邸「ラプラス」。この「空飛ぶ」官邸において、新しい時代を迎えるための改暦セレモニーが執り行われようとしてい た。地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスのスピーチも進み、グリニッジ標準時0時0分、世界はその「時」を向かえた。宇宙世紀0001年1月1日、 全世界が見守っていた記念すべきセレモニーは、宇宙世紀最初のテロ事件へと変貌を遂げる。首相官邸「ラプラス」が宇宙と地球の狭間で爆破され、崩壊したの だ。

 そして時は移り宇宙世紀0096年。「シャアの叛乱」から3年が経過した地球圏は、平安を取り戻し、戦乱の記憶が人々の中から風化しつつあった。だが、その平安という薄皮の裏で、「世界を揺るがす」あるものを譲渡する密会が計画されていたのだ。
  世界を揺るがすもの、それこそが「ラプラスの箱」。「箱」が開放されれば地球連邦政府が終焉を向かえるという。その「箱」を長きにわたり隠匿していたのが ビスト財団であった。財団は「箱」の存在を交渉材料として、初代当主サイアム・ビストの時代より連邦政府から厚遇を受けてきた。財団は連邦政府と共生関係 を築き、地球圏最大の規模にまで成長していた。しかし、現当主であるカーディアス・ビストの手により、「ラプラスの箱」は、ネオ・ジオン軍の残党へ供与さ れようとしていた。その譲渡の場所はアナハイムの工業コロニー<インダストリアル7>。そこではカーディアスみずから立ち会いの下、「ラプラスの箱」を開 ける鍵として、一機のモビルスーツがロールアウトしようとしていた。そのモビルスーツの名は「RX-0 ユニコーン」。神獣のごとく頭部に1本の角をもつ、白亜の機体であった。

 同じころ、<インダストリアル7>のアナハイム工専に通う少年、バナー ジ・リンクスは、偶然、ひとりの少女を救出する。オードリー・バーンと名乗るその少女との出会いが、バナージの内なる存在を目覚めさせる。彼女は戦争を回 避するために、ある人物に会いにきたという。内なる存在の導きか、バナージは、オードリーが求める人物、カーディアスのいる屋敷へとたどり着き、不思議な 感覚にとらわれる。みずからの記憶の深い底に、この屋敷と母、そしてこの屋敷に飾られているタペストリーがあったのだ。




 父を失ったサイアムは路頭に迷う家族を養うため、報酬を目当てに首相官邸「ラプラス」爆破テロに荷担する。



 宇宙世紀改暦と同時に起こった「ラプラス」爆破事件は、宇宙世紀に起こるす べての争いの発端となってゆく。爆破後、サイアムは広大な宇宙に散らばるラプラスの残骸の中から、ただひとつの物体と接触する。それこそ……。



 「ラプラスの箱」の守人として、サイアムは一世紀もの時を生きてきた。「箱」を託すに足りる者を見つけるために。
今の地球圏の現状を憂うサイアムは、実の孫であり現当主のカーディアスに「箱」の開放と譲渡を指示する。ラプラスの残骸から見つけた物体こそ、地球連邦政府を転覆させるほどの何かを秘めた「ラプラスの箱」であった。カーディアスは、「袖付き」と呼ばれるネオ・ジオン軍残党に「ラプラスの箱」を渡す手はずを整える。
 一方、ネオ・ジオン軍残存部隊に所属するマリーダは、マスターであるジンネマンとともに<インダストリアル7>に向かっていた。



 アナハイム工専生のバナージは、早朝のアルバイトに向かう途中で、一本の角を頭にいただくMSを目撃する。
 コロニーの中心にある無重力帯に漂う人影を見つけたバナージは、救出するためプチモビで飛び出していった。夢中でプチモビを操作し、虚空を漂う人影に手をさしのべる。エメラルドの瞳と目が合い、手と手が握られる。
助けた少女は、会って話さなければならない人がいると言う。それはコロニービルダーにいるというが……。



 少女と別れたあともバナージは、少女が発した「戦争」ということばと、そのとき沸いた熱にとらわれていた。しかし、少女の行方を捜す怪しげな女に、バナージは朝の出来事を漏らしてしまう。無様な自分に腹が立ち、駆け出すバナージ。捕縛されそうになった少女を救い、ともに逃げだしたバナージは、オードリーと名乗った彼女と束の間の会話を交わす。
物珍しそうにハロを眺めるオードリー。みずからを「根無し草」と言う彼女に、バナージは同調できる相手と感じる。2人はコロニービルダーへと向かう。



 コロニービルダーへの侵入者を写した写真を見るカーディアス。そこにバナージを見つけ、激しい衝撃を受ける。
 コロニービルダーの居住区に着いたバナージたちは、旧世紀さながらの豪奢な屋敷を目にする。屋敷にはオードリーの目的の人物・カーディアスが待っていた。だがそこでバナージは、彼女に別れを告げられる……。


ガンダムインフォ編集部

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