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脳梗塞(5)…かっさい 一番の薬2004年5月、1か月に及ぶ舞台の記者会見で、脳梗塞(こうそく)になったことを初めて公にした。会見場はざわめき、翌日のスポーツ紙に記事が大きく載った。 舞台では萩本欽一さんとの掛け合いが主で、せりふの多くはアドリブだった。だが、病気の影響なのか、練習を重ねても芝居の流れが頭に入らず、適切な言葉が出ない。不安が募った。 6月、初日の舞台の袖で、緊張に身を固くした。その時、手にした扇で顔を隠して登場することを思いついた。欽ちゃんのいる舞台の中央で扇を取る。「二郎さんでございますよ。この通り元気になりました」。割れんばかりにどよめく場内。ステップして下手にはけた。 「舞台に上がるのが、あんなに楽しいと思ったことはありませんでした」。その後のアドリブも冴(さ)え渡り、自然と体も動くようになった。 最近は舞台などの傍ら、脳梗塞の講演を行うことも多い。 「病気をして気づいたのは、周囲の人のありがたさですね。役者は、観客のかっさいが一番の薬になることも知りました。だから二郎さんはこれからも、飛びます、飛びます!」(文・写真、佐藤光展) (次は女優、洞口依子(どうぐちよりこ)さんです) (2007年7月30日 読売新聞)
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