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サウスカロライナで民主討論会、激しい舌戦

 【マートルビーチ(米サウスカロライナ州)=貞広貴志】米大統領選の民主党の指名を争う候補者の討論会が21日、南部サウスカロライナ州の保養地マートルビーチで開かれた。

 接戦が予想される26日の同州予備選を前に、ヒラリー・クリントン、バラク・オバマ両上院議員が互いの経歴や言動を批判し合うなど、白熱した舌戦が展開された。

 討論会では、オバマ氏がクリントン氏に対し、「私が、外国に職を奪われた人たちのために路上で働いていたころ、あなたは(雇用の海外流出の元凶とされる大規模小売店)ウォルマートの役員を務めていた」と指摘すると、クリントン氏は「あなたは、シカゴの貧民街で土地転がしをしていた人物から献金を受け、弁護士を務めた」と逆襲。

 さらにクリントン氏は、オバマ氏がイリノイ州議会の上院議員だった当時の議会投票で、「留保票」と呼ばれる、賛成でも反対でもない票を多用したことに触れ、「あなたは自分の投票に決して責任をとろうとしない。腹を割って討論するのが難しい」と非難した。これには会場からブーイングが飛び、オバマ氏も「とても気分を害した」と発言した。

 一方、両氏の激論に埋没したジョン・エドワーズ元上院議員は、「討論に参加しているのは3人なのか、それとも2人か」とぼやき、同情の拍手を受けた。

 サウスカロライナ州では民主党支持者の約半分を黒人が占め、オバマ氏が着実に支持固めを図っている。討論ではクリントン氏がオバマ氏に議論を挑む場面が目立ち、時に声を荒らげての応酬は、同州でのクリントン氏の厳しい情勢を反映したとも言えそうだ。

2008年1月22日22時27分  読売新聞)
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