特撮&原色&着道楽
芸術の秋、食欲の秋、といろいろありますが、肌寒くなってきて、おしゃれが楽しい
ファッションの秋でもあります。
私は、お洒落かどうかは別にして、かなりの着道楽であることは間違いありません。とにかく、洋服が好き。重ねたりくっつけたりすることができない夏が終わって北風が吹いてくると、もうたまりません。「買いたい」スイッチがかちっと入る音が聞こえます。もうこうなると、デパートに行くときは要注意。よほど自分を律さないと、大変なことになってしまいます。
特に、ここ数年はまっているのが、ブーツ。
この「ブーツ好き」というのは、特撮ものが好きな人間の宿命のような気がします。ほら、モモレンジャーの例を出すまでもなく、70〜80年代特撮に登場する女性って、皆ブーツをはいているじゃないですか。おそらく、当時は真似したくてもできなかった欲求不満をここではらしているのだと思うんですが、ブーツを買いたい衝動には抗うことができません。ある意味、ライダーチップスを段ボールで買ってしまうのと同じ心理ですね(笑)。モモレンジャーの真似といったって、ホットパンツやミニスカートをはいているわけではないので、許してほしいと思うのですが、我が家の玄関には、まるでムカデの住まいを思わせるような数のブーツが並んでいます。
それもまた、色が……。
私は、とにかくインパクトのある原色が大好き。最近でこそ優秀なスタイリストさんの数年がかりの指導によって、落ち着いた色の服も着るように「更正」しましたが、基本的に好きなのは原色なんです。それも、かなりはっきりした色が好き。ある時、政治家の秘書さんに「ゴレンジャーとかがお好きだからいつも原色のスーツなんですか?」と聞かれたこともあります。まさかそれは影響していないと思いますが(笑)。
ブーツ好きで、原色好きが、どんな暴挙に出るかというと………。
昨年は、黄金に輝く金色のブーツ(裏地はピンク)なる代物をゲットしました。そして、それに飽き足らない私は、今年もブーツを物色。スタイリストF嬢の「色物を買うなら、白にしてくださいっ」という度重なる忠告をつい忘れ、先日、赤いウエスタン調ブーツを購入してしまいました……。金色も赤も、とってもかわいいのですが、あわせるものに、困っています(余談ですが、あわせるものに困るというと、昨年買った、芥子色のベロアのバルーンスカートという、F嬢を絶句させた代物も我が家にあります)。
そんなわけで、ムカデの住まいのように靴やブーツが並んでいるにもかかわらず、いつも同じブーツをはき、部屋の四方の壁すべてにハンガーラックを入れ、洋服にまみれてくらしているにもかかわらず、3枚くらいのスーツを着回している(というと聞こえはいいが、単に三枚のスーツを着ているだけ、のような気がする……)毎日。ファッションの本をみると、「お洒落は数ではなく頭の使い方」と必ず書いてありますが、その論法からいくと、ほんと、「頭悪い」状況でございます。
「いい加減、なんとかしないとなー」と思いながら、先日、母の遺したアクセサリーを整理しにいったところ、これがまた、60年代くらいに使用したと思われるジャラジャラのネックレスなどが、「ろくろっ首かいっ?」とつっこみたくなるほどしまわれており、「遺伝」を痛感しました(笑)。
せめて、きちんとした収納の能力だけは身につけたいものだと、きょうもセーターの山をひっくり返しながら思っております。怠け者でもできる衣類の整理整頓方法をご存じの方、ぜひ教えてください!!