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2006年3月24日

王ジャパンに続け!ジャパニメーション

 WBC、すごかったですね!!興奮し、感動して、その熱狂の行き場がなくて、思わず柴田倫世嬢におめでとうメールを送ってしまった(笑)。

 しかし、昨年、ドラマ「アストロ球団」との出会いで、生まれて初めて野球に興味を持ち(と、先日運動部で発言したところ、同期に「アストロで知った野球というのは……。それは野球ではないのでは……」と大きく首をかしげられてしまいましたが)昨今の野球人気の低落ぶりに懸念を感じていたこともあり、この「世界一」は本当にうれしかった。「一試合完全燃焼」のボールは、ちゃんと受け継がれていたんですね。最終回の色々な場面が頭をよぎりました。これで、また、野球が多くの人の心をときめかせ、勇気づけ、励ましてくれるものになっていくのではないでしょうか。ひさびさにうれし涙の出るいいニュースでした。

 というわけで(?)、WBC世界一記念「美潮の部屋」のお知らせ!

 久々に美潮の部屋をアップします。いつもの金曜ではなく、29日か30日の更新となりますので、お見逃しなく。メンバーは、もちろんアストロナインから。あのお二人をお招きしてのみっちり野球談義をする予定です。

 さて、23日から始まった東京アニメフェア。私は実写専門で(それも、東映等身大にかなり限定される)、アニメは門外漢のはずだったのですが、初日午前中に行ってきました。というのは、「東京動画革命」というプロジェクトの事業発表会の司会を担当したからなんです。

 東京動画革命は、株式会社シンクが、東京都の支援を受けて設立されたプロジェクト。個人や中小のアニメ制作会社のクリエーターから作品企画を募集し、「これは」と思う作品に対して資金の提供や海外に通用する作品にするためのプロデュースをしたうえで、パイロット版を作り、それを国内外で売り込んでいこうというプロジェクトです。「ジャパニメーション」と言う言葉に代表されるように、日本のアニメが世界で高く評価されていることは、宮崎アニメが国際的な映画祭で賞をとるなどしていることでもわかります。しかし、実は、アニメという産業の構造自体はさほど盤石ではなく、中小や個人のクリエイターにとっては、もろもろ厳しい状況が続いているとのこと。そこを改革して、本当に世界に日本アニメを発進していけるようにしよう、というものなのです。

 事業発表会には、シンクの森祐治CEOのほか、アニマトリックスなどを手掛けた竹内宏彰氏、実際に日本アニメの英語版制作に携わられているケン・デュアーさんが登場。「ジャパニメーションというが、海外で本当に日本アニメが受け入れられるようになったのは10年ほど前から」「アニメといえば子供向けしかない海外で、子供向けもあれば大人の男性向け、女性向け、オタク向けとさまざまなジャンルがある日本アニメは熱狂的に受け入れられた」など興味深い話をしてくださいました。個人的には、ケンさんが、「今後海外に紹介したいアニメ」で「今の海外にないもの」としたうえで「ゲゲゲの鬼太郎」と言われたのがツボでした。目玉オヤジの英語(に限りませんが)の吹き替え、考えただけですごいな、と。

 私も今回、司会をするために、色々と資料を集めてみましたが、「ジャパニメーション」ともてはやされる華やかな舞台裏は、結構大変な状況なんだな、ということがわかり、勉強になりました。それと同時に、ぜひ、こうしたプロジェクトがうまくいって、日本の文化をきちんと発信できるようになるといいな、とも思います。そして、アニメだけでなく、もちろん特撮もね(笑)。

 興味のある方は、ぜひ、この動画革命東京(http://www.anime-innovation.jp/)をチェックされてみてはいかがでしょうか。

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