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2005年12月22日

球八も完全燃焼…美潮の部屋

 忘年会シーズン真っ盛り、ということで、もうよれよれの私。さすがにこの年になって連チャンやってるときついですね。しかも、なぜ毎回本気で飲んでしまうのか。自分で自分を呪いたい…(笑)。昔、母によく怒られました。「飲んでる振りをすればいいのに、なんで本当に本気で飲むのよ」と。でも、そこが意地汚い酒飲みの悲しさで、ほどほどに飲むなんていうことができないんですよね。そして、毎回全力疾走、完全燃焼。その結果、よれよれの朝、という悪循環。かといってこの季節、仕事も忙しい。早起きして動かないと、こちらも回らない、というわけで、もう本当によれよれ、ぼろぼろです。きょうなんて、目がかすんでますわ、私。

 さて、そんな中、本日22日、無事に年内の放送が終了致しました。今年一年、声帯炎をおこしたり、顔面にケガをしたりと色々アクシデントもありましたが、とりあえず無事にここまで来ることができて、ほっとしています。あー、そういえば結婚もしたんだったなあ(笑)。なんだか、色々なことがありすぎて、一年があっという間だったようでもあり、ものすごく長い一年だったようでもあり。暮れになると、突然そんな振り返りをしたくなるから、不思議なものですね。

 視聴者の皆様、今年一年ありがとうございました。年明けの放送は10日からです。どうぞ引き続きよろしくお願い致します。当欄は、年内も28日まで更新続けますのでよろしくです!

 そして、日頃政治部記者として何をしとるんだ、と思われている私の、紅白歌合戦のような年に一度の大仕事がまた巡って参りました。元旦紙面で、政治家座談会の司会をやっております。戦隊とアストロ球団だけではない(笑)私の仕事を見て頂けると幸いです。

 とはいえ、年内は、しばし「美潮の部屋」にもおつきあいくださいませ。第五回は、アストロ球団で「気は優しくて力持ち」の球八役を演じた岡田太郎さんです。第六回は28日更新となります。こちらもお見逃しなく!

美潮の部屋 第五回

明智球八役、岡田太郎さん

あけち・きゅうはち 元阪急からアストロ球団入り。7番・センター。明智兄弟の双子の弟。兄、球七と外野を守り、球七を空中に飛ばしてボールをキャッチする。身体は大きいが、やや頼りない面も。

おかだ・たろう 74年、東京生まれ。特技はスポーツ全般と英会話。野球経験12年のほか、サーフィン歴も10年。身長は185p。


美潮 先日は「完全燃焼祭」お疲れ様でした。イベントはいかがでしたか。

岡田 久々に9人に会ったんですが、相変わらずだなあと。懐かしく感じましたね。全員集まると、楽屋が狭い感じで、また男臭さが始まったか、みたいな。トークは、自分があの中で一番年上なので、若いメンバーの軽快なトークにはついていけない(笑)。僕の隣には大門(役の高山猛久さん)がいて、逆側には兄イ(役の永山たかしさん)をはさんで、球六(役の佐藤祐介さん)がいて(笑)。しゃべらない二人にはさまれてましたし。大門と二人で「(トークに)入っていけないよね」とか言ってました。

美潮 さかのぼってうかがいますが、初めて「アストロ球団」原作を読んだ時の感想は?


岡田 最初は読むのがきつかった。自分でも野球をやってきて、野球漫画も読んできたけれど、どれもちゃんとした野球をやってる漫画ばかりだったから(笑)。この年になってこのあり得ない漫画を読むのはすごくきつくて、読みながらずっと「あり得ないよ」と思ってました。でも、二巻くらい読んだ時に、面白いキャラが出はじめて、それで「お、これは面白いな」と思えるようになった。キャラクターがたくさん出てくるじゃないですか。ドラマでももっと出せたらよかったですよね。

美潮 球八という気弱なキャラについてはいかがでしたか?

岡田 僕は男子校だったんで、体がでかいやつはゴリラみたいに暴れ回るやつばかりだったんですよ。球八はこんなに体がでかいのに、こんなに気が優しいなんて、いったいどんな育ち方したんだろうと。僕とは180度違うので、役作りも大変でした。物静かな友達に、久しぶりにわざわざ電話して「ちょっと一緒に飯食おうよ」と誘ったりして(笑)。で、食事しながら、じっと観察したりしましたよ。兄イとの関係は、最初はお兄ちゃんと妹みたいな関係をイメージしました。男兄弟で、あんななよなよした弟だったら、普通なら兄が「うざいんだよ」ってなると思うから。あと、南海キャンディーズのしずちゃんを見て研究しました。僕の中ではしずちゃんと球八ってだぶるんですよね。


美潮 野球のシーンは大変でしたか?

岡田 だって、野球してないですもん、僕(笑)。バット振っただけだと思います。僕がボールをキャッチして投げてるシーンってないと思う。グラブ使って捕球して誰かに投げたというのは、最後の最後、巨人戦の時にボールをキャッチして投げたくらいで。本当になかったなあ。それどころか、アストロシフトで、兄イを頭の上にのっけてますからね。

美潮 あれはどうやって撮影したんですか


岡田 最初、肩の上に兄が立ってるというのをやろうという話になっていたんですが、原作では兄が片足を弟の頭にのっけて立っているんですよ。僕も兄イも本物に近づけたいという思いがあった。最初、兄イは「太郎さんの頭の上に足なんかのっけられないですよ」と言ってたんだけど、「いいよ。のっけてくれよ」って。で、「本当にいいんですか」となって、のっけてもらった。僕の肩の後ろに、肩の高さの台を置いてもらって、左足のかかとだけを台にのっけて撮影したんで、兄イはぷるぷる足がふるえていたし、僕は僕で、頭の上に足がのるから、帽子がずれて顔が隠れるわで大変でした。でも、あれは原作ファンの人にも喜んでもらえたんじゃないかな。

美潮 とりあえず完結したアストロ球団ですが、もし何らかの形で続編ができるとしたら、どんな内容がいいと思います?

岡田 結構想像しちゃうのは、アストロナインが皆結婚して子供がいて、子供に「お父さん、昔何やってたの?」とか聞かれて、「俺たちは野球の超人だったんだよ」みたいな話をして。そして、何かが起きて野球をしなくてはならなくなり、家族の応援あり、中年アストロ球団みたいなのを想像しているんですけれど。どうですか?


美潮 (傍らのプロデューサーに)いかがでしょうか?

 (頭を抱えて)うーん。………。ノーコメント…

岡田 中年アストロ球団、面白いと思うんですけどねえ(笑)

美潮 ではそれはまた別途ご検討いただくということで(笑)。きょうはありがとうございました。


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