YOMIURI ONLINE
現在位置は
です

本文です

「思い切って暴れたい」新小結・豪風、会見で意気込み

 大相撲春場所(3月9日初日・大阪府立体育会館)の番付が発表された25日、新小結に昇進した豪風(28)(尾車部屋)が堺市内の尾車部屋宿舎で記者会見、「感無量です」と顔をほころばせた。東前頭7枚目の初場所は、初の敢闘賞を受賞。「勝ち負けにこだわらず、思い切って暴れたい」と意気込みを口にした。

 中大時代に獲得した学生横綱のタイトルを手土産に、2002年夏場所で初土俵を踏んだ。1メートル71、143キロと小柄でも思い切りのいい突き押しを武器に、5年前の春場所で新入幕。ところが、その場所で右足首などに全治2か月の重傷を負い、その影響もあってか足踏みが続いた。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「さぼらないけど、無理もしない」と指摘。そんな今時の力士の気質も、壁を乗り越えられない一因だった。

 ただ、一昨年の結婚を機に相撲に取り組む姿勢に変化が表れた。昨年12月には待望の長男が誕生。自己最高の12勝は、その直後の初場所だった。

 尾車親方が1987年に部屋を創設してから、初の三役。「最近は小細工しないで押しに徹している」と師匠。豪風も「我が子の記憶に残るまで、相撲を取り続けたい」と、新たな目標を見つけたようだ。

2008年2月25日20時20分  読売新聞)
現在位置は
です