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バスケ協会、新会長に麻生太郎氏…JOCの反発必至

 日本バスケットボール協会は2日、都内で開いた臨時評議員会で、新会長候補の麻生太郎・衆院議員を軸とする新理事メンバーを承認した。

 7度の評議員会の流会など1年近くも続いた同協会の混乱は、表面上は収拾の方向性が見え始めたが、人事面の指導を行っていた日本オリンピック委員会(JOC)との申し合わせに反しての強行決定でもあり、JOCの反発など紆余曲折がありそうだ。

 この日全会一致で承認されたのは、2007〜08年度の新理事23人のうち、麻生氏を含む残る13理事。ただし、評議員会は反執行部派の25人が欠席する中、定数ぎりぎりの51人の出席で成立した。また、JOCは同協会と、人事に関しては両団体の合意のもとに進めると申し合わせ、これまでの役員選考委員会にはJOC代表が同席した。しかしこの日の委員会はJOCに連絡をしないまま行われ、反執行部派の1委員を欠席扱いとするなど、申し合わせは守られなかった。このため4日のJOC加盟団体審査委員会で、同協会に対して厳しい処分が下るのは必至となった。

 石川武・会長代行は、JOCに連絡しなかったことについて「(JOCの最終期限の)今日までに決めなければならないという評議員会の総意を尊重し、協会の自主性も考慮した」と話した。しかしJOCの川杉収二事務局長は「こういう状況で人事案を押し切ろうとするのはルール違反で、JOCは受け入れられないし、4日には相当の処分が下ることになるだろう」と強い遺憾の意を表した。

2008年3月3日00時36分  読売新聞)
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