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2007年度の新社会人たちへ

 もうすぐ春ですね。(唐突ですが)2月に入ってから東京でも雪が積もるなどまだまだ寒い日が続きますが、その寒さに比べるとなんとなく暖かくなってきた気もします。気象庁のデータベースを調べてみたのですが、昨年は雪が降らなかったので気温では今年を少し上回っていたのですね。さすがに“雪”(=寒い)と比べると、気温は低くとも暖かく感じるんですね。早く暖かくなって、ドライブ日和が訪れるのが待ち遠しいです。

 ところで、暖かくなると新社会人たちが新しい生活を始める季節ですが、都心在住者以外の多くはクルマを購入しますよね。毎年、ガリバー自動車研究所では新社会人たちに「クルマ購入に関するアンケート調査」を実施しておりまして、ここ「クルマ総研」でも何度か紹介させて頂きました。


 昨年の調査では社会人になってどれくらいまで出世したいかを聞いたところ、39%の回答者が「役職にはつかなくてよい」と回答していたのです。もちろん、技術職や専門職などに就き、出世せずとも自分の能力を磨きたいという声もあるでしょうが、結果からみるとちょっと寂しい結果でした。そこで、昨年4月に新社会人になった方たちに考えて頂きたい事がひとつあります。この1年、社会でもまれてどう変化したかを一度考えてみてはいかがでしょうか? 社会に出ると考え方も色々変わったのではないでしょうか?


 なぜこんな事を書いているかというと、もうひとつの結果で出世したら乗りたいクルマというのがあるのですが、33.4%の回答者が「特にない」と答えているのです。クルマ業界にかかわる者にとってはみんな何かにあこがれている状態の方が良いわけで、この数値が低いということはクルマを購入する気持ちも低いのでは……なんて事を考えてしまいます。

 ガソリン高や環境問題などクルマに対する逆風も吹いておりますが、クルマって良いものですよ。もう少し暖かくなったら、学生時代の仲間や同僚を誘って、春のドライブを楽しんでみませんか?

◆調査対象:2007年の春、新社会人として就職する予定で、自動車に興味のある18歳〜24歳
◆調査実数: 500サンプル
◆調査期間: 2007年2月24日〜25日
◆調査企画:ガリバー自動車研究所
◆調査協力:株式会社インフォプラント

(2008年2月18日  読売新聞)