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ビギナーのためのネットワークの基礎講座

一から学ぶIPマルチキャスト

第4回 データの送信範囲で異なる利用用途

2007年9月13日更新
IPテレビや監視カメラなどの映像配信分野で活用が進むIPマルチキャスト。本講座では、IPマルチキャストの概念や仕組みについて解説する。第4回は、IPマルチキャストアドレスの2種類のデータの送信範囲について説明する。

第1回 グループ単位でデータ送信するIPマルチキャスト

第2回 効率的で負担のない同報を実現できる理由

第3回 ブロードキャストデータを自分あてと判断する仕組み

第4回 データの送信範囲で異なる利用用途

第5回 MACアドレスとの対応付け

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データの送信範囲で
3つのグループに分類

 レイヤー3のマルチキャストアドレスは、クラスDのIPアドレスで、IPマルチキャストアドレスと呼ぶ。IPマルチキャストアドレスは、32ビットのビット列の先頭4ビットが「1110」で始まり、残り28ビットでマルチキャストグループを識別する。ドット付き10進標記で考えると、次のとおりだ。

224.0.0.0〜239.255.255.255

 IPマルチキャストアドレスは、マルチキャストを利用してデータを送信する範囲(スコープ)によって、大きく2つに分類される。

リンクローカル
グローバルスコープおよびローカル(プライベート)スコープ

 それぞれについて、見ていこう。

同サブネット上の制御情報の送信で利用
リンクローカルマルチキャストアドレス

 リンクローカルマルチキャストアドレスは、同じサブネット上でルーティングプロトコルなどの制御情報を送信するために利用するアドレスだ。リンクローカルマルチキャストアドレスが指定されているマルチキャストパケットのTTLは、1になる。そのため、たとえマルチキャストルーティングが有効なルータでもルーティングしない。リンクローカルマルチキャストアドレスの範囲は、次のとおりだ。

224.0.0.0〜224.0.0.255

 リンクローカルマルチキャストアドレスは、予約されている。主な予約済みのリンクローカルマルチキャストアドレスは、次のとおりである。

224.0.0.1 サブネット上の全マルチキャスト対応ホスト
224.0.0.2 サブネット上の全ルータ
224.0.0.5 全OSPFルータ
224.0.0.6 全OSPF DR/BDR
224.0.0.9 全RIPv2ルータ
224.0.0.10 全EIGRPルータ
224.0.0.18 全VRRPルータ

アプリケーションで利用される
グローバルスコープとプライベートスコープ

 リンクローカルマルチキャスト以外のアドレスは、さまざまなアプリケーションで利用される。その中のグローバルスコープのマルチキャストアドレスは、次の範囲を持つ。

224.1.0.0〜238.255.255.255

 もう1つのプライベートスコープは、次の範囲を持つ。

239.0.0.0〜239.255.255.255

 プライベートスコープは、組織内のネットワーク(プライベートネットワーク)での利用を想定している。

(C) Office N-Study http://www.n-study.com/

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