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ビギナーのためのネットワークの基礎講座

VLANで身につける
ネットワークの基本

第5回 VLAN識別情報を付加する仕組み

2007年4月26日更新
ネットワークを仮想的に分割することで、柔軟な構成やポリシー設定を実現するVLAN。本講座ではVLANの役割や仕組み、VLAN間のルーティングなどについて解説する。第5回は、VLAN識別情報をフレームに付加するための標準規格IEEE802.1Qについて説明する。

第1回 ブロードキャストドメインを複数管理しよう

第2回 VLANの基本イメージを捉える

第3回 スタティックVLANとダイナミックVLAN

第4回 複数台のスイッチ間でVLANを構成する

第5回 VLAN識別情報を付加する仕組み

第6回 異なるVLAN間で通信する〜ルータ編〜

第7回 実際のVLAN間ルーティングを詳解する

第8回 高速VLAN間ルーティングの仕組み

第9回 VLAN構成の拡張性が高い理由

第10回 VLANは物理構成と論理構成で考える

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追加された識別情報に合わせて
CRCを再計算

 複数のスイッチを越えてVLANを作成するネットワークでは、フレームを適切なVLANへ転送するために転送先の識別情報をフレームに付加する。その仕組みを規定するのが、標準規格のIEEE802.1Qだ。IEEE802.1Qでは、フレームの「送信元MACアドレス」と「タイプ」の間に識別情報を挿入して転送するよう定められている。挿入する識別情報は、2バイトの「TPID」(Tag Protocol Identifier:タグプロトコル識別子)と2バイトの「TCI」(Tag Control Identifier:タグ制御識別子)だ(図1)。情報が挿入されることでフレームの内容が変わるため、転送前にCRCの値は再計算される。その後、フレームはトランクリンクへと転送される。

図1● IEEE802.1Qでは、TPIDとTCIを追加し、CRCを再計算してからフレームをトランクリンクへ転送する

 TPIDは、フレームにIEEE802.1QのVLAN識別情報が付加されていることを示すものだ。実際のVLAN番号は、TCIのうち12ビットが該当する。12ビットということは、合計4,096個のVLANを識別できることになる。

 こうしたIEEE802.1QによるVLAN識別情報の付加方法は、手荷物に荷札をつけるのと似ていることから、「タギングVLAN」と呼ばれることもある。なお、トランクリンクから宛先へ転送されるときは、TPIDおよびTCIは両方とも取り除かれる。もちろん、フレームの内容が変更されるので、ここでもCRCは再計算される。

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