インターネットを支える
3つの記述方式
インターネットは、今やホームページを見るためではなく、企業インフラとして欠かせない存在になっている。そのインターネットの構成などは「WWW(World Wide Web)」と呼ばれるドキュメント閲覧システムが標準的に用いられており、大きく次の3つの要素で成り立っている。
・URL(Uniform Resource Locator)
・HTML(Hyper Text Markup Launguage)
・HTTP(Hyper Text Transfer Protcol)
URLは、情報へのアクセス方法とその位置を示す記述方式だ。HTMLは情報を表現するための記述方式で、HTTPはその情報を転送するための方法を示す。第1回は、URLにクローズアップしてみよう。
インターネットにある
ファイルの位置を指し示す「URL」
URLは「ホームページのアドレス」で、「http://www.yahoo.co.jp/」などと記述されるものが該当する。「Uniform」は「形式」、「Resource」は「資源」、「Locator」は「位置」という意味で、つまりは「インターネット上のファイルの位置を定義するための形式」というとになる。
URLを記述するには、次のRFC1738で定められた形式に従う。
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<scheme>:<scheme-specific-part>//<user>:<password>@<host>:<port>/<url-path> |
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<scheme>は、アクセス手段のことを表している。ここには、「http」や「ftp」、sslを使用した「https」などが入る。スキームには、次のものが主に使用される。
- ftp File Transfer protocol
- http Hypertext Transfer Protocol
- gopher The Gopher protocol
- mailto Electronic mail address
- news USENET news
- nntp USENET news using NNTP access
- telnet Reference to interactive sessions
- wais Wide Area Information Servers
- file Host-specific file names
- prospero Prospero Directory Service
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<user>、<password>はオプションだが、会員制の有料サイトではこれをユーザー認証に利用するところがある。間にある「:」は<user>と<password>の区切りとして、「@」は次の<host>との区切りとして入力する。
<host>は、ネットワーク上のコンピュータのホスト名を入れる。ホストの指定は必須で、FQDNで指定する。
<port>はオプションで、ポート番号の指定を行うためのものだ。スキームがhttpであれば、<port>を省略すると自動的に80と認識するようになっている。
最後の<url-path>は、ホスト内の目的のファイルに対するパスを示したものだ。
以上を実際のURLに当てはめると、「http://www.yahoo.co.jp/」は「httpプロトコルでwww.yahoo.co.jp/にあるファイルにアクセス」という意味になる。もっとも、このURLには<url-path>が具体的に示されていないが、このような場合はWebサーバの規定値である「index.html」や「default.html」などが自動的に入力される。
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