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コンピュータAからコンピュータBにフレームを送信することを考えよう。ケーブル内では、電気信号が高速に伝わっていくが、当然幾らかの時間がかかる。 Aがフレームを送信し始めて、Bに届くぎりぎりの時間にBがフレームを送信すると、衝突が発生する。衝突が起きると、Bはすぐに衝突を検出できる。Bは、衝突を検出したあともしばらくフレームの送信を続けて、衝突が起きたことをほかの端末に伝える。これを「ジャム信号」と呼ぶ。ジャム信号が届かないと、Aは衝突を検出することができない。 つまり、最悪の条件下で正常に衝突を検出するためには、「最も遠い端末にフレームが到達する時間」+「衝突が起きた場合のジャム信号が戻ってくる時間」が必要となる。この時間を「スロット時間」と呼び、Ethernetではネットワークの最大長と信号速度を考えて、512ビット時間としている。 ビット時間とは、あるビットを伝送できる時間を示している。例えば、10Mbpsの場合、512ビット伝送するためには、次のような時間が算出できる。 512(ビット)/10,000,000(ビット/秒)
また、512ビット=64バイトなので、最悪の条件下で正しく衝突を検出するためには、少なくとも64バイト必要になる。このような理由で、Ethernetのフレームサイズの最小値は64バイトと定められているのだ。 FastEthernet(100BASE-TX)では、10BASE-Tと互換性を保つために最小フレームサイズを64バイトとしている。スロット時間も同じく512ビット時間である。512ビット時間は、100Mbpsでは5.12マイクロ秒となる。つまり、衝突を検出するための制限が厳しくなっている。そのため、ハブのカスケード台数は2台までと、10BASE-Tよりも厳しくなっている。 衝突の起きる
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