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ライトノベル界、兵庫ゆかりの若手作家が席巻

2007/06/30


谷川さん、清涼院さん、西尾さんの作品。書店での売れ行きも好調(撮影・山口登)=神戸市内

 神戸、西宮市ゆかりの若手作家三人が「ライトノベル」と呼ばれるミステリー、SF色の強いエンターテインメント小説の世界で、話題作やヒット作を連発している。清涼院(せいりょういん)流水(りゅうすい)さん(32)、西尾維新さん(26)、谷川流(ながる)さん(36)で、いずれもアニメや漫画などの影響を受けて育った「サブカルチャー世代」。独自の世界観で中高生や大学生らの熱い支持を集めている。

若者に人気 清涼院、西尾、谷川の3氏
 西宮市出身の清涼院さん(京都市在住)は、京都大在学中の一九九六年、ミステリー「コズミック」でデビュー。三百人以上の名探偵が登場するなど、推理小説の常識を無視した問題作を次々に発表し、ミステリー界に賛否両論を巻き起こした。続く若手へ大きな影響を与えており、昨年末、「流水」の名前を冠した新人賞が創設された。

 西尾さんは立命館大在学中の五年前、孤島の連続殺人劇を描いた「クビキリサイクル」でデビュー。まだ二十歳だった。数多くの天才、奇人らが登場する代表作「戯言(ざれごと)」シリーズで、十代にカリスマ的人気を誇る。映画化された大ヒット漫画「デスノート」の小説化も手掛けた。

 出身地は未公表だが、マニアらの間では神戸育ちとされ、「戯言」シリーズの主人公も神戸出身の設定だ。

 一方、累計四百三十万部を売り上げる「涼宮(すずみや)ハルヒ」シリーズの作者谷川さんは西宮市出身で現在も同市在住。シリーズは美少女ヒロインをめぐり、宇宙人や未来人らが入り乱れる学園SFコメディー。風景描写などが西宮近辺をほうふつさせ、物語の舞台の高校も作者の兵庫県内の母校がモデルとされる。小説はアニメ化され熱狂的なファンを獲得し、一部で社会現象になった。

 この三人をはじめ、ライトノベル系作品に共通するのは、アニメやゲームとの親近性だ。登場人物らの強烈な人物造形や独特の世界観は実に漫画的。さらにビジュアル性重視のため、主人公らはイラスト化され、視覚的イメージが与えられるのも特徴だ。今後、日本のサブカルチャーが人気を集める海外でも、原作やアニメのヒットが期待されている。

新しさ生む風土ある 文芸評論家・河内厚郎さんの話
 神戸・阪神間は、手塚治虫や宝塚歌劇を生んだように全国的にも娯楽や文化が成熟したエリア。新しいものを生み出す風土があり、谷川さんら、ライトで新しい感覚の作家が出てきても不思議はない。“ネオジャポニスム”として海外へも発信できるのではないか。

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