『Kylixプログラミング入門』 /Top/本誌刊行書籍/ [Kylixプログラミング入門] [内容の一覧] |
|
Linux用RADツール「Borland Kylix」の本邦初(2001年7月現在)の解説書ができました。初めてビジュアル開発ツールに挑戦するLinuxプログラマはもちろん,Delphiユーザにも価値ある情報が満載です。付録CD-ROMにはTurbolinux Server 6.5 FTP版を収録しました。 ご購入は全国有名書店ほか,直接オンラインで購入できる「SOFTBANK BOOKS」へどうぞお願いします。 |
|
Kylix 1 Open EditionおよびKylix 2への対応について 『Kylixプログラミング入門』発売後,Kylix 1 Open Edition,Kylix 2が発表されました。 Kylix 1とKylix 2の違いはわずかなので『Kylixプログラミング入門』はKylix 2の学習にも問題なくご利用いただけますが,Kylix 1 Open Edition,Kylix 2を使って学習される方のために以下に追加事項をまとめました。Kylixの学習にお役立てください。 [4ページ:データベースのサポート] Kylix 2では製品形態がOpen Edition,Professional Edition,Enterprise Editionの3つに変更されました。この結果,サポートされるデータベースはKylix 1が, であったのに対し,Kylix 2では, となりました。新規にサポートされたデータベースはInformixです。 [5ページ:インターネットアプリケーションの作成] Kylix 1/2 Open EditionではIndyインターネットプロトコルコンポーネントが搭載されていません。 Kylix 1 Desktop Developer Edtition,Kylix 1 Server Developer Edition,Kylix 2 Professional Edition,Kylix 2 Enterprise Editionには搭載されています。 [6ページ:Kylixの製品形態] Kylix 1の製品形態は,発売当初Desktop Developer Edition,Server Developer Editionの2種類で,その後Open Editionが加わりましたが,Kylix 2ではDelphiの製品形態に合わせ,Open Edition,Profesional Edition,Enterprise Editionになりました。 Open Editionはデータベースアプリケーション機能,Webアプリケーション開発機能,インターネットアプリケーション開発機能が省略されたEditionで,かつ,GPL(GNU Public License)に基づくアプリケーション開発しかできないEditionです。 Professional Editionは従来のServer Developer Editionとほぼ同等のもので,従来のServer Developer Editionから商用データベース(Oracle,DB2)のサポートを削ったものと考えればよいでしょう。Webアプリケーション開発機能,インターネットアプリケーション開発機能は付いています。価格はServer Developer Editionの216,000円から61,200円に下げられており,Server Developer Editionの機能をわずかに削って値段を大幅に下げたEditionと考えることができます。 Enterprise Editionは従来のServer Developer Editionの上位に位置つけられたもので,Professional Editionに比べ,
[8〜9ページ:Kylix対応ディストリビューション] Kylix に対応しているディストリビューションは現在は以下のようになっています。『Kylixプログラミング入門』には掲載されていなかったディストリビューションには(New)をつけました。
[30ページ:コンポーネントパレット] Kylix 1/2 の Open Editionには[Data Access],[dbExpress],[Data Controls],[Internet],[Indy Client],[Indy Server],[Indy Misc]タグがありません。 Kylix 2 Enterprise Editionには[WebSnap],[Web Services]タグが加わりました。[WebSnap]にはWebBrokerに比べ,ビジュアルかつより高度なWebアプリケーションを簡単に開発できるWebSnapのコンポーネント群が追加されています。[Web Services]にはHTTPを使ったRPCプロトコル(SOAP)を利用したWeb Servicesのサーバクライアントを開発するためのコンポーネント群およびDataSnap over SOAPを実現するSoapConnectionコンポーネントが追加されています。 [98ページ:互換性情報11 DelphiとKylixのCanvas] Kylix 1ではCanvasにPixelsプロパティがありませんでしたが,Kylix 2ではPixelsプロパティが新設されました。機能はDelphiのものと同じで,Canvas上のピクセル値を参照したり,設定したりする機能を提供します。 [159ページ:Note 20 DataSetProviderコンポーネントの役割] このNoteではKylix 1に「接続コンポーネント」が含まれていないことを述べていますが,Kylix 2のEnterprise EditionにはSoapConnectionコンポーネントが加わりました。このコンポーネントを使うことで,Kylix 2 Enterprise Editionでは多層データベースアプリケーションが作成できます。 [170ページ:List 4-1-4,List 4-1-5] データベースのサンプルアプリケーションDiet.dprの日付入力用SpinEditに関するコードは,Kylix 2のSpinEditコントロールの仕様変更により変更が必要です。詳細は更新されたサンプルプログラムのコードをご覧ください。 SpinEditはKylix 1ではフォームファイルからValueプロパティが設計時の値に初期化されるときOnChangeイベントは起こりませんでしたが,Kylix 2では起こるように変更されました。 サンプルプログラムの修正について 『Kylixプログラミング入門』に含まれるサンプルプログラムのうち,以下のサンプルプログラムにミスがあることがわかりました。 修正したサンプルプログラムは以下にあります。 samples.tar.gz 309Kバイト [download]修正内容は次のとおりです。 Samples/Diet [Kylix 2とKylix 1との相違のためのサンプルプログラムの修正] Samples/Diet Samples/guiFtp [Kylix 2 Open Editionでのサンプルプログラムの動作の可否] 修正後のサンプルプログラムのKylix 2 Open Editionでの動作の可否を以下に示します。
修正後のサンプルプログラムのKylix 1の各Editionでの動作の可否を以下に示します。
|