東京地裁の判決でワープロソフト「一太郎」とグラフィックソフト「花子」の製造・販売を禁止されたジャストシステムは4日、徳島市内の本社で記者会見を開き、特許侵害とされたヘルプ機能の絵を画面上から省くシステムの開発を検討していることを明らかにした。
判決では、両ソフトのヘルプ機能を表すマウスの絵が絵文字ボタンの「アイコン」にあたると判断された。「?」などの記号や文字であれば特許侵害にならないという。そのため同社のホームページに接続し、専用ファイルを取得すれば絵が消え、記号か文字に置換される技術を検討することになった。
会見した鍋田毅・経営企画室長は「そのまま使っても問題ないが、特許侵害と指摘された機能を不快だと感じるユーザーのための措置」と説明した。
また、会見では、1日の判決から3日間で、同社に約1500件のメールや電話が寄せられたことを明らかにした。近く発売する「一太郎2005」に関する問い合わせと励ましが大半で、リスク管理の甘さを指摘する声もあったという。
(02/04 21:19)
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